走行中の振動に不安を感じていませんか?
みなさんは車の運転中に、
「なんかいつもより揺れるな」
と感じたことありませんか?
私の現場時代、
異音や振動の相談は多かったです。
振動といっても、
左右や上下に揺れたり、ハンドルがぶれたり、
など様々です。
それぞれの原因にもよりますが、
放置すると悪化や安全リスクがある場合もあります。
今回は、
・車の振動の原因
・見分ける方法、考え方
・対処のポイント
上記を初心者向けに解説します。
結論|振動は“発生タイミング”で原因を絞れる
まず、初めに結論です。
振動は、
「いつ、どのタイミングで発生するか」
上記で原因を絞ることができます。
主な原因として、
・タイヤ、ホイール
・足回り関係(サスペンション、ブッシュなど)
・駆動系(ドライブシャフト、ベアリングなど)
・ブレーキ関係
・エンジン関係
大きくこの辺りが挙げられます。
それぞれ、
・停車中
・走行中
・ブレーキ時
・ハンドルを切った時
など、振動の発生タイミングが変わります。
ですので、まずは
「いつ振動するか?」
を確認することが大切です。
理由①|タイヤ・ホイールが原因の場合
それではここから、
具体的な原因の解説をしていきます。
まずは、
タイヤ・ホイールが原因の場合です。
・空気圧不足
→タイヤの空気圧が極端に少ないと、
内圧の減少でタイヤが波打つ現象が起きます。
最悪の場合、バースト(破裂)が
起きる危険もあります。
・バランス不良
→タイヤには微妙な重さの偏りがあり、
調整しないままだとブレの原因になります。
それを調整するために、
装着しているホイールに重りを貼り付ける
バランス調整を行います。
そのバランスが取れていない場合も、
振動の原因になります。
・偏摩耗
→タイヤの偏摩耗も、
振動の原因になります。
偏摩耗は、空気圧の入れすぎや不足、
タイヤの取付方法などが原因で発生します。
・ホイール歪み
→縁石などでホイールをぶつけてしまい、
歪みが発生している場合にも振動は起こります。
振動以外にも、空気が漏れる原因にもなりますので、
ホイールに歪みがある場合はより危険です。
このような、タイヤ・ホイールが要因の場合、
高速域でハンドルのブレが発生します。
対処としては、
・空気圧の確認
・バランス調整
・ホイール交換
などが挙げられます。
タイヤの空気圧に関して、
詳しく解説している記事も確認してください。
記事はこちらから
→「タイヤの空気圧はどれくらいが正解?入れすぎ・不足のデメリットも解説」
理由②|足回り部品の劣化
次は、足回り部品の劣化です。
広い範囲の解釈では、
タイヤ、ホイールや、ブレーキ関係も、
足回り部品と総称する場合があります。
ですが、ここでは
・サスペンション
・ブッシュ類
・アーム類
などを足回り部品と呼称します。
・サスペンション
→路面の振動を車両側へ伝えすぎないように、
振動を吸収する部品です。
・ブッシュ類
→金属部品同士が摩擦することを防ぎ、
振動や衝撃を吸収する部品です。
・アーム類
→タイヤ、ホイールと車体側を繋ぎ、
安定性や乗り心地を確保する部品です。
上記の部品にトラブルが発生した場合、
・走行中の車体の揺れ
・安定性の低下
などが症状として起こります。
対処としては、点検・交換が必要なので、
信頼できる店舗に相談をしましょう。
理由③|駆動系のトラブル
続いて、駆動系のトラブルです。
駆動系は、エンジンのエネルギーを
車を前後へ進める力として伝える部品群の総称です。
主に、
・トランスミッション
・クラッチ
・プロペラシャフト
・ドライブシャフト
・ベアリング
などの部品があります。
(各部品の解説は割愛します)
この部品群にトラブルが発生した場合、
加速時の振動が症状として起こります。
対処としては、
点検・修理が必要です。
アクセルを踏み込んだ際、
振動が大きくなる場合は駆動系を疑いましょう。
理由④|ブレーキの異常
ブレーキ関係の異常も、
振動に繋がる原因となります。
主に、
・ブレーキディスクの歪み
→車輪と共に回転する金属製のディスクが、
歪んでいる状態です。
・ブレーキパッドの偏摩耗
→ディスクを挟み込んで、
車を止めるためのパッドの偏摩耗です。
などが原因で振動が起こります。
ブレーキ関係のトラブルは、
ブレーキ時のみに症状が発生します。
ですので、
原因としてはわかりやすい部類です。
対処としては、
部品の研磨や交換が必要です。
ブレーキパッドの交換タイミングなど、
気になる方はこちらの記事も確認してください。
→「ブレーキパッド交換の目安は?何mmで交換?異音が出たら危険サイン」
理由⑤|エンジン・マウントの劣化
最後に、
エンジン関係が原因の場合です。
原因としては、
・エンジン本体が原因
・エンジンマウントが原因
大きく上記の2パターンに分かれます。
エンジン本体の不調に関しては、
様々な要因が考えられます。
ですが、ほとんどの場合、
アイドリング時に不調が見られます。
また、
エンジンマウントが原因の場合。
マウントというのは、
エンジンと車体を連結・支持し、
振動を吸収するゴム製の部品です。
ゴム製の部品なので、経年劣化が発生し、
振動の原因となります。
どちらのケースでも、症状としては
停止時にも振動することが挙げられます。
対処としては、
点検、交換が必要となってきます。
補足|振動の出方で原因を見分ける
それぞれの項目でも解説しましたが、
振動の出方で、ある程度原因は見分けられます。
・速度を上げると振動する
・ブレーキ時のみ振動する
・加速時に振動する
・停止中も振動する
こういった症状は、
原因のヒントにもなります。
整備士側としても、
症状で不調原因を突き止めやすくなります。
ただ揺れるだけではなく、
いつ、どのタイミングで揺れるのかを
確認しておくことが必要です。
対処法|まず確認すべきポイント
それでは、
対処法についてもお伝えします。
と言っても、
細かい原因まで絞るのは難しいですよね。
ですが、簡単なところだけでも
点検をすることに意味があります。
何かおかしいな?と思ったら、
まずはタイヤを確認してみてください。
極端に空気圧が減っていれば、
目視でも発見することができます。
もし難しければ、
空気圧の測定も効果的です。
他にも、振動と共に
異音が発生するケースもあります。
異音まで症状として出ていれば、
より細かく原因を突き止める材料にもなります。
ですので、いつもと違う振動を感じたら、
まずはタイヤ周りを確認する。
その後も異常が続くようだったら、
早めに点検依頼をしてください。
原因の中には、
大きなリスクにつながるものもあります。
無理に乗り続けず、
早めの行動が重要です。
車の異音が気になる方は、
こちらの記事が参考になります。
詳しくはこちら
→「車の異音は放置して大丈夫?音別の危険度と対処法を初心者向けに解説」
現場で多かったケース
私の現場時代、
振動の相談で多かったのは
タイヤ周りの原因でした。
年式が古い車になると、
その他の原因も考えられます。
ですが、年式が新しめの車であれば、
ほとんどが空気圧不足でした。
中には、空気圧不足から
バーストを起こした車もありました。
他にもパンクをしている車が、
振動で入庫してきたこともありました。
いつもと違う揺れが起きたら、
誰もが不安になると思います。
特に、パンクや空気圧不足の場合、
安全に走行することも難しくなります。
異変を察知したら、
早めに点検依頼をしましょう。
そして、安全に走れないと判断した場合は、
迷わず安全な場所に停車させましょう。
まとめ
・振動は原因ごとに対処が違う
・発生するタイミングで判断できる
・放置すると悪化する
・異常を感じたら早めの点検を
この記事が、みなさんの判断基準になれば幸いです。


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