みなさんは、ブレーキパッドを
交換したことがありますか?
エンジンオイルやバッテリーなどと違い、
普段は目にすることが少ないため、
交換時期が分かりにくい部品だと思います。
よくあるのが、車検や点検の際に
「ブレーキパッドが減っているので交換しましょう」
と言われるケースです。
「何mmになったら交換する?」
「車検で勧められたら交換した方がいい?」
「ブレーキから音がするけど大丈夫?」
ブレーキは安全に直結する部分だけに、
「まだ使えるのか」「交換した方がいいのか」
自分でも判断できるようにしておきたいですよね。
この記事では、整備現場で
実際にブレーキパッドを点検してきた経験も踏まえて、
初心者向けに交換時期の考え方を解説します。
結論|4mm・2mmは交換を判断する目安として考えよう
ブレーキパッドの交換時期は、
走行距離だけではなく
残っている摩擦材の厚みで判断するのが基本です。
新品のブレーキパッドは、
一般的に摩擦材の厚みが10mm前後あります。
- 4mm以下|ブレーキメーカーが交換を推奨する目安のひとつ
- 2mm以下|ブレーキメーカーが危険な状態として示す目安のひとつ
- 異音がする|残量にかかわらず点検する
ただし、4mm・2mmは
全車共通の絶対基準ではありません。
同じ車種でも乗り方や使用環境によって減り方は変わるため、
「○万km走ったから交換」と決めるより、
点検時に実際の残量や摩耗状態を確認して、交換時期を判断することが大切です。
ブレーキパッドとは何か
ブレーキパッドは、
車を減速・停止させるために使われる部品です。
ブレーキペダルを踏むと、
ブレーキ液を介して伝わった力によって、
ブレーキパッドがディスクローターを挟みます。
その時に発生する摩擦によって、
車を減速・停止させる仕組みです。
ブレーキパッドは、
ブレーキを使うたびに少しずつ摩耗します。
つまり、タイヤやエンジンオイルなどと同じように
いつか交換が必要になる消耗品です。
ブレーキパッドは「止まる」という安全に直結する部品です。
普段見えにくい場所にあるからこそ、車検や定期点検などで残量を確認してもらうことが重要です。
交換の目安は何mm?
ブレーキパッドの新品時の厚みは、
一般的に10mm前後です。
そこから使用するほど摩耗していき、
残量が少なくなるほど
交換時期が近づいてきます。
| パッド残量 | 判断の目安 |
|---|---|
| 10mm前後 | 一般的な新品時の厚み |
| 4mm以下 | 曙ブレーキ工業が交換を推奨する目安 |
| 2mm以下 | 曙ブレーキ工業が危険な状態として示す目安 |
曙ブレーキ工業では、一般的な新品パッドの摩擦材の厚みを約10mmとし、残厚4mm以下で安全のため交換を推奨しています。
また、同社の図では2mm以下を危険な状態として示しています。
ただし、同社もこれらを「あくまで目安」としており、全車共通の絶対基準ではありません。
車種や使用状況、摩耗状態などもあるため、整備工場などで残量を確認してもらったうえで判断してください。
参考:曙ブレーキ工業「AKEBONO REPORT 2018|ブレーキパッドの交換目安」
車検で「残り4mmです」と言われたからといって、それだけで今すぐ危険と判断するものではありません。
異音の有無や普段の乗り方、次の点検や車検までの走行距離なども含めて、今交換するか判断するとよいでしょう。
車検でブレーキパッドなどの整備を勧められて、交換するべきか迷った方はこちらの記事も参考にしてください。
ブレーキから異音が出たら一度点検する
ブレーキを踏んだ時に、
「キーキー」といった音が聞こえる場合があります。
国産車の多くには、
ブレーキパッドの残量が少なくなると
音で知らせるウェアインジケーターが付いています。
金属部分がディスクローターに接触することで、
交換時期を知らせる仕組みです。
ただし、ブレーキから出る音の原因が、すべてパッド残量とは限りません。
異音が続く場合や、金属同士を擦るような音がする場合は、そのまま自己判断で乗り続けず、整備工場などで点検してもらいましょう。
摩擦材がなくなるほど使い続ければ、
ブレーキディスクを傷つける可能性もあります。
パッドだけの交換で済んだはずが、
ディスクローターまで交換が必要になれば
修理費用も大きくなります。
異音は「まだ走れるから大丈夫」と放置せず、
ブレーキを確認するきっかけと考えましょう。
ブレーキパッドが早く減りやすい乗り方
ブレーキパッドの減り方は、
走行距離だけでは決まりません。
ブレーキを使う回数や使い方が多ければ、
その分摩耗も進みやすくなります。
- 市街地などストップ&ゴーが多い
- 急ブレーキや強いブレーキ操作が多い
- 長い下り坂でフットブレーキを多用する
- 車両重量が重い
特に長い下り坂でフットブレーキを使い続けると、
パッドの摩耗だけではなく
ブレーキが高温になる原因にもなります。
長い下り坂では、
適切なギアを選んでエンジンブレーキも活用し、
フットブレーキだけに頼らないことが大切です。
現場では車検以外で点検していない車も多かった
ガソリンスタンドで勤務していた時、
ブレーキパッドの残量が
かなり少なくなった車を見ることもありました。
その中で多かったのが、
車検以外ではほとんど点検や整備をしていない車です。
ブレーキパッドは、タイヤのように日常的に残量を確認しやすい部品ではありません。
そのため、車検だけでなく、点検やタイヤ交換などで車を整備工場へ入れた時に、あわせて確認してもらうと安心です。
特に前回の点検で「そろそろ減ってきています」と言われていた場合は、そのまま忘れないようにしましょう。
ブレーキパッドは、自分で無理に確認する必要はありません。
見えにくい場合は、整備工場やガソリンスタンドなどで残量を確認してもらい、「あと何mm残っているか」を聞いてみると判断しやすくなります。
ブレーキパッドの交換も車の維持費のひとつです。毎月・毎年・不定期にかかる維持費はこちらの記事で整理しています。
まとめ
- ブレーキパッドは走行距離だけでなく、残量や摩耗状態も見て交換時期を判断する
- 4mm以下・2mm以下はブレーキメーカーが示す判断目安のひとつで、全車共通の絶対基準ではない
- 異音が出た場合はパッド残量にかかわらず一度点検する
- 乗り方によって摩耗するスピードは変わる
- 点検時には「あと何mm残っているか」を確認すると判断しやすい
この記事が、みなさんの判断材料になれば幸いです。


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