みなさんはガソリンスタンドで、
給油中に「水抜き剤」を勧められたことはありませんか?
水抜き剤に関わらず、おすすめをされた時って、
なかなか断りづらいですよね。
そもそも、よく分からないものを愛車に入れることに
不安を感じる方もいると思います。
この記事では
・水抜き剤って何?
・本当に必要?
この2つを、元販売側の目線で解説します。
結論:水抜き剤は基本的に不要です
まず結論から言いますが、
水抜き剤は「基本的に不要」です。
むしろ、現在街中を走っている車の大半は、
水抜き剤を入れる必要はありません。
ただし、お乗りの車や使用環境によっては、
必ずしも不要とは言い切れないのも事実です。
水抜き剤とは何か?
水抜き剤とは、
「ガソリンタンク内に溜まる水を除去する商品」です。
車には走るために必要なガソリンを溜めておくタンクがあります。
そのタンクに水が溜まると、エンジン内に水が混入し、
トラブルの原因になってしまいます。
その水を除去するために、アルコール系成分の水抜き剤を入れて、
水分を揮発させるという仕組みです。
昔の車では、ガソリンタンクの密閉性が低く、
水の混入や発生がしやすかったため、必要な商品でした。
なぜガソリンスタンドで勧められるのか
次は、実際の現場でなぜ勧められるのかを解説します。
まず、昔の車では水抜き剤は必要寄りの商品でした。
そのため、昔の名残として今でも勧められているという背景があります。
ですが、それだけではありません。
水抜き剤は売り手側のメリットも多い商品なのです。
作業は非常に簡単です。
ガソリンキャップを開けて、水抜き剤を入れるだけ。
そのため作業が一瞬で終わり、
非常にタイムパフォーマンスが高い商品です。
さらに、補充するだけの水物商品は利益率が高く、
売りやすいという特徴もあります。
ちなみに私もガソリンスタンド勤務時は、
メイン商品として水抜き剤をおすすめしていました。
(多い日は10本以上売った日もあります)
こういった理由から、
現在でもガソリンスタンドではよく勧められる商品となっています。
現在の車に水抜き剤は必要?
結論でもお伝えしましたが、
水抜き剤は現在の車では基本的に不要です。
理由は、ガソリンタンクの密閉性が非常に高くなっているためです。
ガソリンは常温でも揮発する危険な物質です。
そのガソリンが漏れないように、タンクの密閉性は年々向上しています。
ガソリンキャップを開けた際に「シュー」と音が鳴るのは、
密閉されている証拠です。
さらに、タンク本体の精度も向上し、接合部にはパッキンが使用されるなど、
水の混入を防ぐ構造になっています。
昔の車は
・鉄製キャップ
・給油口が露出
など、水が入りやすい構造でした。
しかし現在の車は密閉性が高く、
水が簡単に混入する構造ではありません。
このため、現在の車では水抜き剤は基本的に不要と言えます。
水抜き剤が必要になるケース
逆に、必要になるケースもあります。
まず旧車です。
現在の車ほど密閉性が高くないため、水が混入する可能性があります。
次に、長期間放置された車です。
タンク内の空気から微量の水分が発生することがありますが、
通常使用では揮発します。
しかし長期間エンジンをかけない車は、水分が溜まりやすくなります。
結露が多い環境であれば、なおさら注意が必要です。
また、過走行車についても密閉性低下の観点から、
入れてもよいケースがあります。
ちなみに私の車は10年16万kmですが、一度も入れていません。
水抜き剤を入れないとどうなる?
入れなくても基本問題ありません。
私の愛車は
・2015年式
・走行距離160,000km
ですが、水抜き剤は一度も使用していません。
それでも、タンク内の水によるトラブルは一度もありませんでした。
新車〜15年程度の車であれば
・基本不要
・トラブルほぼなし
と実体験から言えます。
現場経験者が語る水抜き剤の本音
ここで現場の本音をお伝えします。
水抜き剤は非常にタイパが良く、
利益率の高い商品です。
実際に販売していた際は
「タンクに水が溜まるので予防しましょう」
「給油中に入れられます」
「○○円でトラブル予防できます」
このような営業トークをしていました。
正直、必要だった車はごく少数だったと思います。
ですが
・低価格
・作業が早い
・売りやすい
という理由から、積極的に声掛けしていました。
(販売ノルマや強化月間もありました)
まとめ
・水抜き剤は基本不要
・ただし例外はあり
・車や使用環境に応じて判断
この記事が判断材料になれば幸いです。

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